いる場所 



自分が どのような時代の
どのような 場所にいるか

自分の 人生が 今
どのような 位置にあるか

咲いて雨 



雑草にまみれ、ひしめき合い、
ほんの少し陽の当たる高みにまで伸び、
そこで力いっぱいに咲き、
そこに雨が打ち付けて、
特に多くの人に見られるでもなく、
しおれていく。

華々しい物事の多くは、
案外、そのようなものかもしれない。

骨、殻、或いは灰 



このような時代の 巨大な河口に いる らしい
追記/補足を読む

新しい冬、新しい孤独 

枝を切られ、寒さで葉が落ち、歪んだ樹木が、
なぜ“救い”のような感情を引き起こすのか、
と考えるに、

似たような境遇にあって感情を持たずにいる樹木を、
似たような境遇にある人間が見上げているから、
なのだろう。



(――見知らぬ別れに寄せて)

浸食 



久しぶりに太平洋岸に来てみれば、
なるほど、砂浜は浸食されている。
かつて海岸までしばらく歩いていたような場所でも、
満潮が近づけば、もはや人が立つ場所もない。

海岸浸食。
その原因や対策(の模索)は、
人伝えに聞くこともできるし、
たくさんの記事を読むこともできる。

ただ、自然について、ひいては人間について、
最も深い考察を得ることができたのは、
実際に目の当たりにしたこの光景における、
水の筋であった。

消波ブロックに渾身で突っ込み、
ばらばらになり、激しく、多様かつ一様に、
幾度も引き返していく水の筋。

この水の動きから、
言語化も、数値化もできないものを、
どれほど深く読み取ることができるかということ。

目の前の、あからさまな秘密。