ありふれゆく廃墟は 


誰も 見つめない

仮設の威容 



いつでも壊せる壁であっても
いつまでも壊さずにいれば
それは
威厳を放つようになる

秋が減っていく 

ひどい台風が いくつも通り過ぎて
やっと 秋が来た
気候が 変わっていく



こういう 秋を
あと どれぐらい
体験できるのだろう

いる場所 



自分が どのような時代の
どのような 場所にいるか

自分の 人生が 今
どのような 位置にあるか

咲いて雨 



雑草にまみれ、ひしめき合い、
ほんの少し陽の当たる高みにまで伸び、
そこで力いっぱいに咲き、
そこに雨が打ち付けて、
特に多くの人に見られるでもなく、
しおれていく。

華々しい物事の多くは、
案外、そのようなものかもしれない。