秘儀と年齢 

真夜中に太陽を見る、とか、
切り離されることで目覚める、とか、
そういった秘儀が、
セントラルパークでも起きる、つまり、
いつでもどこでも起こりうる、
それが現代なのだ、という記述に対して、
考え続けた数十年であったが、

ふと歩いていて、
暑い雲の向こう側のわずかな太陽を体に浴びているとき、
なんだ、こういうことだったのか、
と思うことがある。

あきらかに、
年齢と経験によるものだ。

生れ落ちて まっしぐらに 遠ざかっていく

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注がれた心血 



注がれた心血はどこに消えるのか という問いに対して
梅の枝の行き先に 答えが見えたような気がした
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何の知らせでもない 

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意味を見い出せないというより
どうやら 意味がない夢があり
意味を見い出せないというより
どうやら 意味がない現実がある

これは 何の知らせでも ないのかもしれない

土に還らない 



忘れることなどできるはずのないことが、
忘れられ、体の一部になっていく。
土に還るはずのないものが、
じわじわと土に還っていく(ように見える)。

私の体験を消化するのに、
私の肉体は、足りるのだろうか。

目の前で見えない 

きれいな花だ、とレンズを向けると、
花の背後にコンクリートがあることに気づく。
きれいな空だ、とレンズを向けると、
空の手前に電線があることに気づく。



目の前にあるのに全く見えないものが、
機械を通した途端、
ありありと見えてくる。

録音された音のように。