不可逆なる繰り返し 

珍しく“テクノ系”のリミックスの依頼が来て、
試行錯誤する中で改めて思い知ったこと。


オスティナートと、
リフと、
ループは、
完全に別のものである。


これのおそろしいところは、
リフとして録られたものはリフでありつづけるし、
オスティナートはオスティナートで、
ループはループであり続ける、
つまり、取り替えが利かないということ。

どんなに長い、数小節単位のループであっても、
ループはループであるということ。
ループシーケンサーで作られた音楽を、
全部波形に還元して、どんなに工夫しても、
リフもオスティナートも作り出せないということ。

…こんなとこにも音楽の深淵。

年越し坐禅 

先日の記事で「年末年始、時間のあるときは坐っていよう」と、
やや陰気に書いてたが、
「年越し坐禅」
というのは結構普通にあるものらしい。

というわけで、座元(ざげん。私の禅師)の誘いもあり、
大晦日の深夜から元旦をまたぎつつ、
禅堂で坐ってる予定です。

坐っていよう 

元来、旅行というものにあまり興味が無い。
自発的に一人で旅に出たのは今までに二度。
一度は9月に海辺の民宿に泊まり、一週間ほど海を見ていた。
もう一度は奈良の山奥の神社の近所の民宿に泊まり、一週間ほど神社で祈っていた。

その二度で、「だいたい一生分の旅行はしたな」と思っていたのだ。

年をとるほど、忙しくなっていく。
人生が複雑になっていき、ついには雑事に意識が埋没してしまう。

せめてリセットの時間が欲しい。

今年に入ってから、私は“禅師”に恵まれた。
毎週禅堂で坐っているが、そこでの坐禅がぎりぎりのリセットになっている。
片時でも、“パスワードの管理”とか“ゲーム音楽の納期”とか“録音芸術の未来”とか“ポルトガルのラジオ局へデモ盤の郵送”とか“この先の人生への不安”とかに生き埋めになっている意識を『降ろす』ことができる。

しかし、もっと本格的な意識のリフレッシュがしたい。

そう思って、ふと今年の年末年始に、どこかに行こうか、と思った。
かなりの時間椅子に座っていられるほどまでに腰痛も快復したことだし、ケータイも何もかも家に残して、どこかの海辺に泊まりこんで波でも見てようかと思ったのだ。
しかし、ネットで調べる限り、ホテルとなると「ひとり」という部屋が無く、結構高くつく。それに年末年始だと、呑んで騒ぐ団体とはち合わせにならないとも限らない。
それに、私は大晦日に近所の神社にお札をお焚き上げに参拝し、元旦にその神社に参拝してお札を買ってくる事を習慣にしていて、この習慣を崩すつもりにはなれない。
今年はせっかく多めに休みを頂いているのに、例年のように家でも仕事、というのは何とかできないものか。(作曲家というのは、時間拘束があるようなないような、いつも働いているようないつも遊んでいるような、漫然とした緊張状態が延々と続く職業なのだ)

どうしようか、と思っていたらところに、
公式サイトのサーバー閉鎖の連絡を頂いた。
もうさっそく作業に入っているのだが、年末年始は、何と、いまどき、
「独自ドメインを取得してホームページを立ち上げる」
という、やや時代遅れ気味の作業をする予定となった。
私の能力ではサーバーに独自のブログを構築するのは無理だと思うので、10年かけて増築してきた今のホームページを整理し、自分の作品のリストと取扱店のリストを中心にすえた、データベース的なホームページに再構築し、ブログは従来通りここFC2として、今と同様相互リンクでつなげようと思っている。(ホームページの整理に伴い、私は膨大なアクセス数で人々のお役に立っている「禁煙のページ」や「MACからWinへの移行記」などを、削除しようと思っている‥きっと今よりずっとアクセスの少ないサイトになることだろう…)

それほど大規模なリニューアルは考えていないが、それでも愚かな私にとっては膨大な作業になることだろう。年末年始に終わらせることはできないだろうし、そのつもりもない。(公式サイトに移転先URLを発表してから数ヶ月は置かなければならないし、その間に相互リンクの皆様にもお知らせしなければならない。)

‥‥…
…煮詰まったら、近所でも歩こう。
残った時間は、すこしでも平静を得るために、坐っていよう。

坐蒲(ざふ。坐禅用座布団)を買ったのだ。


師に言ったら「あら。あげたのに。」と言われたが。
母に言ったら「まぁ。もったいない。」と言われたが。

坐れるときは 坐っていよう。

公式サイト移転(来春頃) 

公式サイトを移転しなければならないことが判明しましたので、
ここにお知らせしておきます。
といっても来年の春頃になるだろうとは思いますが、
公式サイトをリンク/ブックマークしてくださっている皆様、
一応心の隅に置いておいて下さいませ。
移転が近づきましたらまた改めてお知らせ致します。
追記/補足を読む

訃報:シュトックハウゼン氏 

作曲家:カールハインツ・シュトックハウゼン氏。
12月5日、独西部ケルン近郊の自宅で亡くなられたそうです。79歳。

アナログレコードでしか聴けない「テレムジーク」を、上野の公立試聴室まで聴きに行った若い頃が思い出されます。
心より ご冥福をお祈りいたします。

HP更新:詩「傷」 

公式サイトに、
を追加しました。
追記/補足を読む

代償 


心の 奥が 出した 結論