テープコーダー 

ランドセルくらいの大きさ。取っ手がついている。

裏面にはスピーカーがついている。

これはタテに置けない構造をしているので、
底面にスピーカーがついていることになる。
現代の常識では考えられない。

ふたを開けると、

オープンリールテープレコーダーである。

モノラル。
テープを物理損傷から守るテンション構造なし。
ソニー製。
型番はどこにも書いていないが、
「テープコーダー」という商標の、極めて初期の製品の一つのようだ。



シンプルなようだが、現代の常識とは違う構造をしていて、
スイッチ類、端子類はとても難しい。
AUX-INから録音しようとすると、スピーカースイッチのオンオフに関わらず、REC-Volのつまみに連動してスピーカーから音が出る。かなりの大音量だ。
ほかにもどういう条件でどういう挙動をするか判らない所がいっぱいある。
仕様なのか、改造なのか、故障なのかもよく判らない。

特筆すべきはテープスピード。

19cm、9.5cm、4.8cmの3段階。
こんなスピード仕様のものが存在したのか。

まだ「故障しないと商品を買い換えてもらえない」という
発想を企業が持たなかった時代の製品。今でもしっかり動く。
ずいぶん不便な、異様な仕様の製品だが、
ずいぶん世話になった。

静かな地方のお宅に頼み込んでお邪魔し、
ポータブルDATで鈴の音やベルの音をひたすら録音する。
持ち帰って、近所迷惑にならない実家にこのテープコーダーを持ち込み、
録ったDATを19cmでダビングする。
それを自宅に持ち帰り、4.8cmで再生して、
デジタルエフェクターで加工し、アナログMTRに入れていく。

たとえば「蝉丸の為の音楽」の「ここで待っていた」のベル音は、
このようにして録音した。1ヶ月くらいかけたと思う。

これは舞踏家/舞台美術家/舞台監督、呂師(ろし)の私物。10年以上借りていた。
こんど返してほしいというので、返却する。
長い間ありがとう。

コメント

こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
ソニーのテープコーダーの昔の広告もとりあげました。ソニー坊やもいます。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611

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