新しい種族 

過日、とある現代音楽のコンサートを聴きに行ってとても驚いたことがあります。
お客さんの8割が50代後半~60代前半の女性だったのです。
なぜそういう偏りが生じたのか、今も解りません。
50代後半~60代前半の女性に特別人気があるような作曲家とも演奏家とも会場とも思えませんでしたし、皆さん身奇麗な方々なのですがイヤミな感じは全くない、つまり成金ではなく元々経済的に余裕のある方々、とお見受けしたのですが、可処分所得と可処分時間の余った富裕層のためのコンサート、という感じの企画でもなかったのです。(むしろ、気難しくて身なりのよくない男性と、音大生ばかりがお客さんだろうと思っていました。)

今世紀初頭、村上龍氏が「新・階級社会が目前に来ている」と言い、
ほどなくして「格差社会」と呼ばれる状態が顕われましたが、
収入や、それに伴う“育ち”だけで、あのコンサートのお客さんの偏りは説明しきれないように思ったのです。

もしかしたら、「文化のシャッフル」は終わりつつあるのかもしれません。

今、人々は不思議な壁に分断され、まだ未分類の種族に分けられ、当人たちも気づかぬまま“その種族”として行動しているのではないか。いま日本では様々な「種族」が新たに生まれ、まだ自分たちがその種族だと知らぬまま、その種族の行動様式に沿った生活をしている。そういうことではないでしょうか。
若者から新しい種族が生まれるのではなく、社会全体の老若男女全員が新たに種族分けされているように思うのです。

一体、なにが起きているのですか。

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