さよならハード・サンプラー 


箱詰め完了。
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保証書が出てきて、2000年に買っていたことが判明。
使用シンセのページに書くこともなく、9年くらい使っていたわけか。
今の時代では想像もつかないだろうが、私は、
「サンプラーというものを自分の音楽に取り入れることは可能か?
私はサンプラーを買うべきか?」
という問いに、10年以上悩みぬいたと思う。
そして、PCMにフィルターが付き、モジュレーションが充実し、
『PCMを音源とするシンセ』、と呼べる域にまで達したとき、
これを購入した。それが2000年だった。
それからの闘いの日々はあっという間だった。
「成熟した」と思って買ったら、衰退が始まっていたのだ。SCSIが。
このサンプラーはSCSIでしか波形をやり取りできない。(あとはフロッピー。)
しかも、この会社独自のフォーマットが必要で、そのフォーマットは9Gまでしか認識しない。
楽器屋さんにIDEでHDを内蔵してもらったんだが、それは20G。
実作業に支障はないが、10Mのデータをセーヴすると、ディスク上のファイルサイズは20Mになる。はじめから正常動作していないのだ。
しかし、世の中に9G以下のHDの新品は既に売っていなかった。
探し出して買ってきても、中で配線やなんかを変換して、仮想的に20GのHDを8.4Gとかにしてあって、全く認識しない。
認識するHD、認識するMO、認識するCD-ROMドライヴ、SCSIケーブルのピン数、形状、オスかメスか、
いったい自宅と秋葉原を何往復したか覚えていない。
肩がパンパンに張るまで重いマニュアル片手に作業を覚え、
フロッピーによるヴァージョンアップと格闘し、
純正の(すなわちサブマリン著作権の心配のない)CD-ROMを買いあさり、
いったいどれほどのお金を使い、
どれほど秋葉原を歩き回り、
どれほどヴァージョンアップやバグと闘い、
どれほどマニュアルを読み込んだか知れない。

今回の作業で、気付いたら、
一度も電源を入れなかった。
ソフトサンプラーを外部シンセと馴染ませるコツが判ってきたのだ。

――買いあさった純正CD-ROMは手放さない。
PCのHDには入っていて、ソフトサンプラーで読めるように変換してあるが、
CD-ROMを手放したら、道義的にも法的にも、それらの波形は使うべきではないからだ。

そういうわけで、CD-ROMを除いて、
このサンプラーと、買いまくったSCSI周辺機器を、
まとめて下取りに出すことにした。

楽器屋さんに電話したら、覚悟していたよりさらに安く、ほぼタダ同然らしい。
だがネットオークションで神経削るよりいいし、
不燃ごみにするよりいい。

それにしても、
こんなに悩み、こんなに苦労した代物を手放そうというのに、
どうして、こんなにも、

感慨がないのだろう。

‥不思議なものだ。

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