意志を持って購入 

マイケル・ジョン・フィンク氏のニューアルバムが出ていることに気づくのに、
私は数か月かかった。
レーベルのサイトには出ているが、
公式サイトには、2019/9/21日の時点で、
いまだに告知されていない。
通販サイトで次から次へと、
様々なものを「おすすめ」されているせいか、
知らないうちに、
「自分好みの新譜は放っておいても目の前に差し出される」
と思ってしまっていたようだ。

新譜が出てるのを知ったとはいえ、
すぐに飛びつくものでもなかろう。
そのうち、いつもの通販サイトで買えるようになるだろう。
そう思って、しばらく様子を見ていた。

数か月を過ぎても、買えるようにはならない。

仕方なくダウンロード販売でデータを購入したものの、
やっぱり非圧縮のものが聴きたいし、ジャケット内の様子も見たい。

そもそも、これほど各種通販サイトでの発売が遅い、
というのがちょっと不気味である。
ひょっとしてCDでの物理販売がされていないのだろうか、
と思って検索すると、
海外ならところどころ、CDで売っているらしい。

これは推測だが、
「ものすごく少ない量プレスしたのではないか」
「世界中でCDの転売業者が減ってきてるのではないか」
などと考えるに至った。

そこで、英語のサイトを物色し、
海外から、CDを1枚、買った。



アメリカの作曲家、アメリカのレーベルだが、
私はベルリンのお店から買ったらしい。
「Made in Berlin」というステッカーが入ってた。
届くのに2週間かかったが、
紙ジャケなので、ケースは割れていなかった。
(まあ割れていたってプラケースなら替えられるけど)

グローバル時代になっても、
結局、優れたものは自力で探し、
自力で手に入れる。

いやむしろ、グローバル時代だからこそ、
こういうものは、
意志をもって購入する。

こんなに繊細で静謐なもの、
インターネット上にあったって、
みんな聞き逃してしまうではないか。
私だって、1980年代、
池袋にあった「ART VIVANT」というお店で、
この人のレコードを購入したから今があるのであって、
ネットの喧騒の中にこれがあっても、
前知識がなかったら、
気づかずに「スキップ」していたかもしれない。

グローバル・サイレンス。
地味なものこそ、意志を持って。
発信側も、受信側も。

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