さよならCD3000 

SONYのヘッドフォン、MDR-CD3000。
いつから使い始めたのか、もう覚えていない。
確か定価が5万ぐらいで、
「こんなに高いヘッドフォンがあるのか」
と思いながら、若い頃、相当な覚悟というか、
ほとんど破れかぶれで買ったことを覚えている。

このヘッドフォンの音の良さ、
かけ心地の良さをすっかり気に入ってしまい、
相当に使い込んだことも覚えている。

このヘッドフォンの最大の難点は、
非常に感触の良いイヤーパッドが、
経年とともに黒く剥がれ落ちてくることで、
出先でなんとなく他人の目線が冷たいな、
と思って家に戻って鏡を見たら、
イヤーパッドが剝がれた黒い破片が、
頬に点々とくっついていた、
なんてこともしばしばであった。

交換イヤーパッドも純正で6千円ぐらいしたと思う。
「こんなに高い交換部品があるのか」
と思って、1度交換したように思う。

覚えているのは、イヤーパッドを1回交換したこと、
それが高価な上に交換作業が大変だったこと、
その後、4~6年おきにCD3000本体を買い替えるようになったこと、
おそらくそのペースで2度ぐらい買い替えたこと、
最後に買った時にはかなり売値が下がり、
3万円台であったこと。

これほど音の良いヘッドフォンのことだ、
そう簡単になくなりはしないだろう、
なくなるころには、
次世代の高音質ヘッドフォンが、
同じ価格帯で出ることだろう、
次世代のCD3000が出るまでこれを使い続けよう、
そう思い続けていた。
そして、そう思い続けていること自体も、
いつしか、忘れてしまっていた。

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コロナ禍で自宅作業をしている最中、

「毎日風呂に入っているのに、
作業してるとまるで頭を洗っていないような
においがしてくるのはなぜだ?」


と思って、ふと気づけば、
CD3000のイヤーパッドは、
たいそう汚いことになっていた。
もうイヤーパッドの黒い表面は殆ど剥がれ落ち、
灰色の生地がむき出しになっている。

最後に買い替えてから、
考えてみれば10年以上は経っているだろうか。

こりゃだめだ、買い替えよう、
と思ったが、
CD3000はとっくに生産終了になっている。

次世代機とおぼしき型番もないし、
中古でもかなりの価格、
交換用のイヤーパッドも、
どれが純正でどれが互換品なのかよくわからないし、
純正品であれば黒い剝がれ落ちが気になるし、
純正品でなければ同じ音質が保証できない。
(ネットを見回すと、ヘッドフォンはイヤーパッドで音質が激変するのはもはや常識となっているようだ)
もう駆動部分も老朽化してるだろう、
よく見ればイヤーパッド以外もボロボロじゃないか、
これを維持しながら年を取って生涯を閉じる、
そういうわけにもいかないだろう、
そう思うに至った。

決めた。
捨てるっ。

CD3000、不燃ごみとして捨てた。


(あまりにも汚いイヤーパッド部分は公開自粛)

代わりは今のところ2台あって、
SONY MDR-Z7MK2とCD900ST。

cd900st_z7m2_2021.jpg

ずいぶんとサウンドキャラクターの違う2台だが、
場合によって使い分けて様子を見る。
CD3000は、この2台の中間ぐらいの音であった。

「上記2台の能率―音量差は大きすぎないか」とか、
「あのメーカーのあの機種をお前はなぜ使わないのか」とか、
「あのメーカーのあの機種をお前は知らないのか」とか、
人によって色々ご意見はあるかもしれないが、

この2台ぐらいの音質があれば、
あとは脳で補正して何とかしていくつもりでいる。

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